それになにより、きっとつらい思いをしているであろう天乃の支えになりたい。彼女のつらさを、俺にも分けてほしいのに。
「俺のためって……知らないほうがつらいに決まってるだろ」
額に手を当て、荒ぶる感情を必死に抑えながら本音をこぼした。慎太は俺の気持ちもわかるのか、黙ったまま視線を落とした。
天乃はいつも予想外のことをして、笑わせたり幸せな気持ちにさせてくれる。でも、こんな驚かせ方はあんまりだ。
その時、中から看護師が出てきたので、前髪をくしゃくしゃと乱してなんとか思考を切り替える。慎太は俺の肩をぽんと叩き、なにも言わずに去っていった。きっと言葉が見つからないのだろう。
看護師はいつもと違う俺の様子に若干戸惑いつつも、天乃の体調が今は落ち着いていることや今日に至るまでの経緯などを簡単に伝えてくれた。情報共有した後、ひとつ深呼吸をして病室の中へ入る。
彼女のベッドはカーテンが閉められていて、中から話し声がする。意を決して「失礼します」と声をかけ、カーテンを開いた。
いつもの元気がないお母さんと、上体を起こしてベッドに座る天乃がいる。彼女の顔を見るだけで、いろいろな感情が込み上げてくる。
「俺のためって……知らないほうがつらいに決まってるだろ」
額に手を当て、荒ぶる感情を必死に抑えながら本音をこぼした。慎太は俺の気持ちもわかるのか、黙ったまま視線を落とした。
天乃はいつも予想外のことをして、笑わせたり幸せな気持ちにさせてくれる。でも、こんな驚かせ方はあんまりだ。
その時、中から看護師が出てきたので、前髪をくしゃくしゃと乱してなんとか思考を切り替える。慎太は俺の肩をぽんと叩き、なにも言わずに去っていった。きっと言葉が見つからないのだろう。
看護師はいつもと違う俺の様子に若干戸惑いつつも、天乃の体調が今は落ち着いていることや今日に至るまでの経緯などを簡単に伝えてくれた。情報共有した後、ひとつ深呼吸をして病室の中へ入る。
彼女のベッドはカーテンが閉められていて、中から話し声がする。意を決して「失礼します」と声をかけ、カーテンを開いた。
いつもの元気がないお母さんと、上体を起こしてベッドに座る天乃がいる。彼女の顔を見るだけで、いろいろな感情が込み上げてくる。



