気になりすぎて、続けられる話に私はそのままの状態で耳をそばだてる。
「俺は気にしてないよ。院長も君を思ってのことなんだろうし」
それって、この病院の東雲院長!? じゃあ、りほさんは院長の娘で、夏くんと政略結婚をさせられそうになっているってこと? そうなったら私の出る幕はないかもしれない。
さっきから衝撃的なことばかりで胸をざわめかせていると、りほさんが重い口調で確認する。
「……本当に、結婚する気はないんですか?」
「ああ。本当だよ」
夏くんは迷いなく答えた。
どうやら彼は結婚話を断ったらしい。それについてはほっとするも、やっぱり独身主義なのは変わらないようで複雑な気分になる。きっと、恋愛をする気もないのだろうから。
ところが、りほさんは真剣に食い下がる。
「もう一度、考え直していただけませんか? 私と結婚すれば、いずれ院長の座はあなたのものになります。もちろん、芹澤先生の腕を見込んでの話です。先生のような優秀な医師に、父はこの病院の未来を託したいんですよ」
予想通り、ふたりの結婚話には政略的な思惑も絡んでいるようだ。院長が直々に頼むなんて、夏くんの手腕のすごさを改めて感じる。
「俺は気にしてないよ。院長も君を思ってのことなんだろうし」
それって、この病院の東雲院長!? じゃあ、りほさんは院長の娘で、夏くんと政略結婚をさせられそうになっているってこと? そうなったら私の出る幕はないかもしれない。
さっきから衝撃的なことばかりで胸をざわめかせていると、りほさんが重い口調で確認する。
「……本当に、結婚する気はないんですか?」
「ああ。本当だよ」
夏くんは迷いなく答えた。
どうやら彼は結婚話を断ったらしい。それについてはほっとするも、やっぱり独身主義なのは変わらないようで複雑な気分になる。きっと、恋愛をする気もないのだろうから。
ところが、りほさんは真剣に食い下がる。
「もう一度、考え直していただけませんか? 私と結婚すれば、いずれ院長の座はあなたのものになります。もちろん、芹澤先生の腕を見込んでの話です。先生のような優秀な医師に、父はこの病院の未来を託したいんですよ」
予想通り、ふたりの結婚話には政略的な思惑も絡んでいるようだ。院長が直々に頼むなんて、夏くんの手腕のすごさを改めて感じる。



