なんとなく引っかかって胸をざわめかせながら、直接会って話をするに越したことはないだろうとインターホンを押す。しかし出てきたのは弟の楓くんで、タイミングが悪く会えずじまいだった。
なぜだか胸騒ぎが止まらない。こうしている間にも彼女がどこか遠くへ行ってしまうのではないかと、漠然とした不安に駆られている。
翌日、午前中最後の外来の診察をしている最中に急患の連絡が入った。
白藍のすぐ近くのカフェで、二十代の女性が突然意識を失って倒れ、全身が強張った様子だったという。その状況から脳に異常がありそうだとすぐに判断し、ひと通りの検査をするよう指示を出した。
診察を終えてすぐにMRI画像をチェックする。重い病気ではないようにと願いながら見るのはいつものことだが、今回はひと目見て眉をひそめた。
脳の中央辺りにある白い影。これはおそらく脳腫瘍、しかも悪性の可能性が高そうだ。正確な診断はできないが、経験上この特徴的な映り方の腫瘍はよくないものがほとんどである。
二十代の女性だと言っていたな。まだ若いのに……と、気の毒に思いながら患者の名前を見た瞬間、目を疑った。
なぜだか胸騒ぎが止まらない。こうしている間にも彼女がどこか遠くへ行ってしまうのではないかと、漠然とした不安に駆られている。
翌日、午前中最後の外来の診察をしている最中に急患の連絡が入った。
白藍のすぐ近くのカフェで、二十代の女性が突然意識を失って倒れ、全身が強張った様子だったという。その状況から脳に異常がありそうだとすぐに判断し、ひと通りの検査をするよう指示を出した。
診察を終えてすぐにMRI画像をチェックする。重い病気ではないようにと願いながら見るのはいつものことだが、今回はひと目見て眉をひそめた。
脳の中央辺りにある白い影。これはおそらく脳腫瘍、しかも悪性の可能性が高そうだ。正確な診断はできないが、経験上この特徴的な映り方の腫瘍はよくないものがほとんどである。
二十代の女性だと言っていたな。まだ若いのに……と、気の毒に思いながら患者の名前を見た瞬間、目を疑った。



