優秀な先輩である慎ちゃんからの言葉は素直に嬉しい。商品の情報を頭に入れるのは営業のサポートやお客様の電話対応をするにあたって必要な、基本的なことだけれど、だからこそ褒めてもらえることは少ないから。
ほくほくした気分で歩いていた時、白衣を着た背の高い男性が中庭のほうへ向かっていく姿が視界に入り、「あ」と声を漏らした。
毛の流れが少しうねったアンニュイな髪に、ちらりと見えた目鼻立ちが整った顔。あれは間違いなく夏くんだ。まさか本当に会えるとは。
同じく気づいた慎ちゃんが足を止め、コンビニのビニール袋を片手に歩いていく彼を目で追って言う。
「夏生、休憩中じゃね? めっちゃタイミングいいじゃん」
「ほんと、今日ツイてる! いつ見ても白衣カッコいい……」
「はいはい」
目をとろけさせて堂々と惚ける私に、彼は呆れた笑いをこぼした。そして、私の肩にぽんと手を置く。
「じゃ、俺先戻ってるわ」
「えっ? いや、私も……!」
ひとりで帰ろうとするのでついていこうとしたものの、慎ちゃんはこちらに手のひらを向けて阻止する。
「もう遠慮しないんだろ? 予定より早く終わったし、時間は有意義に使えよ」
意味ありげに口角を上げる彼に、はっとさせられた。
ほくほくした気分で歩いていた時、白衣を着た背の高い男性が中庭のほうへ向かっていく姿が視界に入り、「あ」と声を漏らした。
毛の流れが少しうねったアンニュイな髪に、ちらりと見えた目鼻立ちが整った顔。あれは間違いなく夏くんだ。まさか本当に会えるとは。
同じく気づいた慎ちゃんが足を止め、コンビニのビニール袋を片手に歩いていく彼を目で追って言う。
「夏生、休憩中じゃね? めっちゃタイミングいいじゃん」
「ほんと、今日ツイてる! いつ見ても白衣カッコいい……」
「はいはい」
目をとろけさせて堂々と惚ける私に、彼は呆れた笑いをこぼした。そして、私の肩にぽんと手を置く。
「じゃ、俺先戻ってるわ」
「えっ? いや、私も……!」
ひとりで帰ろうとするのでついていこうとしたものの、慎ちゃんはこちらに手のひらを向けて阻止する。
「もう遠慮しないんだろ? 予定より早く終わったし、時間は有意義に使えよ」
意味ありげに口角を上げる彼に、はっとさせられた。



