……やっぱりするんだね、大事な話。もしも、万が一それが私との今後についてだったら聞かないほうがいい気がして、あえて自分からは切り出さなかった。でも、そんなに都合よくはいかないよね。
逃げてはいけないと思い直し、「疲れてない?」と気遣ってくれる夏くんにこくりと頷く。それでも彼は駅に隣接したホテルのバーを選び、少ない移動で済むようにしてくれた。
地上四十二階のバーに入ると、横浜の夜景が一望できる。大阪のわちゃわちゃした雰囲気はとっても楽しかったけれど、今はしっとり大人なムードだ。静かで、騒がしい自分の心臓の音がよく聞こえる。
天の川のような明かりを眺め、そわそわしながらカクテルに口をつけていると、夏くんが穏やかな目をして話し出す。
「天乃とこんなところで酒飲むようになるなんてな。ちょっと前まで、学生のノリで遊んでたのに」
少々恥ずかしい若かりし頃を思い出して、私は苦笑を漏らした。
「かなり無理なお願いして困らせた時が多々あったよね……夜明け前に海に連れてって!って言ったりしてさ。ほんとごめん」
「俺たちだって、文句言いつつも楽しかったんだよ。嫌がらせされてた秋奈を助けてくれた時から思ってたけど、天乃は自分がこうしたいと思ったことを迷いなくするだろ。それに助けられたり、元気をもらってる人はたくさんいる。俺も含めてね」
逃げてはいけないと思い直し、「疲れてない?」と気遣ってくれる夏くんにこくりと頷く。それでも彼は駅に隣接したホテルのバーを選び、少ない移動で済むようにしてくれた。
地上四十二階のバーに入ると、横浜の夜景が一望できる。大阪のわちゃわちゃした雰囲気はとっても楽しかったけれど、今はしっとり大人なムードだ。静かで、騒がしい自分の心臓の音がよく聞こえる。
天の川のような明かりを眺め、そわそわしながらカクテルに口をつけていると、夏くんが穏やかな目をして話し出す。
「天乃とこんなところで酒飲むようになるなんてな。ちょっと前まで、学生のノリで遊んでたのに」
少々恥ずかしい若かりし頃を思い出して、私は苦笑を漏らした。
「かなり無理なお願いして困らせた時が多々あったよね……夜明け前に海に連れてって!って言ったりしてさ。ほんとごめん」
「俺たちだって、文句言いつつも楽しかったんだよ。嫌がらせされてた秋奈を助けてくれた時から思ってたけど、天乃は自分がこうしたいと思ったことを迷いなくするだろ。それに助けられたり、元気をもらってる人はたくさんいる。俺も含めてね」



