心配だった症状はなにも出ず、病気を忘れそうになるくらいとても楽しい時間を過ごせた。家族と秋奈たちへのお土産も買って、帰りの新幹線に乗り込むとどっと疲れが押し寄せる。
最近はやはり疲れやすくて、脳腫瘍に体力まで奪われているように感じる。今日はちゃんと歩けたので本当によかったけれど、襲ってくる睡魔には抗えそうもない。
夏くんと一緒にいるのに寝るなんてもったいなくて、なんとか耐えていた。しかし、私が船を漕いでいるのに気づいた彼に「寝ていいよ。おやすみ」と優しく頭を撫でられた瞬間、一気に安堵して眠りに落ちてしまった。
ふと目が覚めた時には、見慣れた景色が窓の向こうに広がっていた。あっという間に横浜が近づいてきて名残惜しいけれど、十分すぎる思い出ができたから満足だ。
眠ったおかげで身体の怠さは多少よくなり、電車を降りて背伸びをする。
「あー楽しかったし美味しかったぁ~。全部夏くんのおかげ。今日は本当にありがとね」
彼のほうに身体を向けようとした時、幾度となく繋いだ手を再び取られた。
「まだ終わりじゃない。大事な話が残ってる」
真剣な瞳と視線が絡まり、心臓が大きく揺れ動く。
最近はやはり疲れやすくて、脳腫瘍に体力まで奪われているように感じる。今日はちゃんと歩けたので本当によかったけれど、襲ってくる睡魔には抗えそうもない。
夏くんと一緒にいるのに寝るなんてもったいなくて、なんとか耐えていた。しかし、私が船を漕いでいるのに気づいた彼に「寝ていいよ。おやすみ」と優しく頭を撫でられた瞬間、一気に安堵して眠りに落ちてしまった。
ふと目が覚めた時には、見慣れた景色が窓の向こうに広がっていた。あっという間に横浜が近づいてきて名残惜しいけれど、十分すぎる思い出ができたから満足だ。
眠ったおかげで身体の怠さは多少よくなり、電車を降りて背伸びをする。
「あー楽しかったし美味しかったぁ~。全部夏くんのおかげ。今日は本当にありがとね」
彼のほうに身体を向けようとした時、幾度となく繋いだ手を再び取られた。
「まだ終わりじゃない。大事な話が残ってる」
真剣な瞳と視線が絡まり、心臓が大きく揺れ動く。



