冬が終わっても春が来ても 君は、

バイトが終わって、今日もハルちゃんとバイバイしなきゃいけない。

明日はバイトに入ってない日だからハルちゃんにも会えない。

名残惜しくて、ハルちゃんを引き止める話題を、頭をフル回転させて考えていたんだけど。

花火に誘われた。
ハルちゃんに。
二人で、花火しようって。

俺の頭の中に特大花火が打ち上がった。
ロケット花火も爆竹も心臓で弾けて、もう…ひとりでお祭り騒ぎだ。

あーあ。
ほんとにきっしょいな、俺は。

でもそんなのもちろん、絶対になにがあったって大雨が降ろうが公園が封鎖されようが天変地異が起こったって絶対に絶対に行くに決まってる。

その晩、俺がおだやかに眠れるはずはもちろんなくて、約束の翌日夜八時まで、ずーっとそわそわして過ごしてしまった。