「美味しい!」
緊張して味なんてわかるかなって心配したけど、一口食べて不安は吹っ飛んだ。
このミートボール、お弁当用の冷蔵品なんかじゃない。レンコンが入っていたり食感もおいしくて、本当にこれを朝からオムライスとか他のメニューと並行して……?
「幸夜くん……嬉しいけど、無理しないでね。明日からは、朝ごはんとかお弁当とか、いいからね。家事しないと追い出してやるとか、そんなこと全然ないから!」
これを毎日やる気だったりしたら、本当に大変だと思う。
居候とかが家事全般引き受けるとかマンガじゃよくある展開だけど、実際にやるってなったら絶対疲れちゃう。
もちろん、やってくれたら助かるし美味しいごはん毎日食べられたら幸せだなって思うけど、さすがにそれはワガママ過ぎ。
「本当に、珠子ちゃんは優しいなぁ」
眩しそうに幸夜くんが目を細めて微笑む。
「下心ありまくりなんだから、こき使ってやればいいんだよ」
吐き捨てるように咲仁くんが言う。
顔はすっごく似てるのに、とってもチグハグな双子。
「ずっと寝てたけど、体調は大丈夫?」
マスクをズラしてクマおにぎりに齧りついている咲仁くんを見る。
「眠かったから寝てただけだ」
見んな、っていう風に私を追い払うように手を振ってくる。
そう思うなら、机くっつけてこなきゃいいのに。そう思いながら、私もクマおにぎりを口にする。炊き込みご飯になっていて、やっぱりこれも美味しかった。
「あんまり起こされなくてよかったね~」
幸夜くんもクマおにぎりを食べている。
「起こされないのわかってたから、寝た」
もう先生のタイプも把握しているなんて凄い。私が驚いていると幸夜くんは「だろうね」と納得した風だった。
兄さんの方が優秀って幸夜くんは卑屈になっていたけど、ちょっとわかる気がした。
「数学は起こされてたけど、すぐに答えてて凄かったね」
本当に眠っていたのか突っ伏していただけで起きてたのかは知らないけど、それでもすぐに回答出来ていたのは凄い。
普通に起きて授業を受けていた私のはずなのに、答えはわかってなかった。
「珠子ちゃん、やっぱり兄さんのことが……!」
思ったことをそのまま口にしたのが悪かったみたい。
幸夜くんが目を見開いて私と咲仁くんを見比べている。
「男の嫉妬は醜いぞ」
「男女差別!」
ミートボールを食べていた咲仁くんの言葉を、幸夜くんが指を差して指摘する。
咲仁くんは心の底から面倒臭そうに目を細めると、ミートボールを嚥下して言い直した。
「……男だろうが女だろうが、嫉妬は醜いぞ」
今朝話したときは、幸夜くんの咲仁くんへのコンプレックスは深刻そうに見えたけど、今はじゃれ合っているようにしか見えなかった。
緊張して味なんてわかるかなって心配したけど、一口食べて不安は吹っ飛んだ。
このミートボール、お弁当用の冷蔵品なんかじゃない。レンコンが入っていたり食感もおいしくて、本当にこれを朝からオムライスとか他のメニューと並行して……?
「幸夜くん……嬉しいけど、無理しないでね。明日からは、朝ごはんとかお弁当とか、いいからね。家事しないと追い出してやるとか、そんなこと全然ないから!」
これを毎日やる気だったりしたら、本当に大変だと思う。
居候とかが家事全般引き受けるとかマンガじゃよくある展開だけど、実際にやるってなったら絶対疲れちゃう。
もちろん、やってくれたら助かるし美味しいごはん毎日食べられたら幸せだなって思うけど、さすがにそれはワガママ過ぎ。
「本当に、珠子ちゃんは優しいなぁ」
眩しそうに幸夜くんが目を細めて微笑む。
「下心ありまくりなんだから、こき使ってやればいいんだよ」
吐き捨てるように咲仁くんが言う。
顔はすっごく似てるのに、とってもチグハグな双子。
「ずっと寝てたけど、体調は大丈夫?」
マスクをズラしてクマおにぎりに齧りついている咲仁くんを見る。
「眠かったから寝てただけだ」
見んな、っていう風に私を追い払うように手を振ってくる。
そう思うなら、机くっつけてこなきゃいいのに。そう思いながら、私もクマおにぎりを口にする。炊き込みご飯になっていて、やっぱりこれも美味しかった。
「あんまり起こされなくてよかったね~」
幸夜くんもクマおにぎりを食べている。
「起こされないのわかってたから、寝た」
もう先生のタイプも把握しているなんて凄い。私が驚いていると幸夜くんは「だろうね」と納得した風だった。
兄さんの方が優秀って幸夜くんは卑屈になっていたけど、ちょっとわかる気がした。
「数学は起こされてたけど、すぐに答えてて凄かったね」
本当に眠っていたのか突っ伏していただけで起きてたのかは知らないけど、それでもすぐに回答出来ていたのは凄い。
普通に起きて授業を受けていた私のはずなのに、答えはわかってなかった。
「珠子ちゃん、やっぱり兄さんのことが……!」
思ったことをそのまま口にしたのが悪かったみたい。
幸夜くんが目を見開いて私と咲仁くんを見比べている。
「男の嫉妬は醜いぞ」
「男女差別!」
ミートボールを食べていた咲仁くんの言葉を、幸夜くんが指を差して指摘する。
咲仁くんは心の底から面倒臭そうに目を細めると、ミートボールを嚥下して言い直した。
「……男だろうが女だろうが、嫉妬は醜いぞ」
今朝話したときは、幸夜くんの咲仁くんへのコンプレックスは深刻そうに見えたけど、今はじゃれ合っているようにしか見えなかった。



