健一の仕事は本当に一段落ついたらしい。

非情に忙しかったのは当初一つ期間だけで、そこから先は通常通り休みが取れているようだった。

「ミーコ、久しぶりに散歩に行こうか」
この日はとてもよく晴れていて尚美はずっとキャットタワーの最上部に登って景色を見ていた。

こうしてのんびりしているとどんどん眠たくなってきてしまうので、すぐに誘いに乗り、キャットタワーからジャンプして下りた。

健一が散歩紐をつけてくれるのをワクワクしながら待つ。
「よし、行こう」