健一に言われて我に返ると、いつの間にかハトおじさんもいなくなっている。
あの人は毎日ここでハトに餌をやっているんだろうか。

気になったけれど、聞けずじまいだ。
まぁいい。

また今度外へ出たときに聞いてみよう。
尚美はそう思い、歩き出したのだった。