となりの色気がうっとうしい


翌日。
鳴り響くアラームを消して、自室のベッドに横になったまま天井を見つめる。


なんだか身体が重い。


もともと、学校が好きなタイプじゃないけれど、今日行くのはものすごく憂鬱だ。


昨日の、天海双葉とのやり取りを思い出して慌てて記憶をかき消そうと頭を振る。


行きたくないけれど、私の頭の中に、学校を休むと言う選択肢はない。


出席日数、大事だもん。


本当は、もっと勉強に集中できる隣町の進学校に通いたかったのだけど。


うちは母子家庭で、お母さんは、朝早くから遅くまで、看護師として働いて、頑張ってくれている。


だから、家の経済的な面も考えて、交通費のかからない、徒歩で通える今の学校に決めた。


お母さんにはこれ以上、できるだけ負担をかけさせないようにいい大学に行きたい。


「行かなきゃ」


私は、重たくなった身体を起こして、いつものように学校に行く準備を始めた。