となりの色気がうっとうしい


「今休まないと、結局拗らせて長引くかもよ?早く帰ろう」


……早く帰ろうって、何?
まるで、天海くんも一緒に帰るみたいな。


「てか、もしかして月雨ちゃん、皆勤賞狙ってた感じ?それなら、授業2つも欠席してる時点で……」


天海くんのその言葉に、ギュッと拳を握る。


一体誰のせいだと……。


「……天海くんのせいでしょ?」


先生の前で、こんなのみっともないことはわかっている。でも、熱のせいで脳が回らなくて、理性が働かない。


「天海くんが……!!」


「西木さん、落ち着いて」


そう言いながら、私の両肩を持って宥めようとする先生。


「興奮したらさらに熱が上がるから。今は安静に。喧嘩は治ってからしてちょうだい」


「……っ」


先生に注意されちゃうなんて。
恥ずかしくて、目を逸らす。


何もかも、本当に最悪だ。


「自宅まで私が車で送るから。天海くん、授業受けないなら、サポートよろしくね」


「ん。任せてください」


「えっ……」


サポートってどう言うこと?


チラッと彼の顔を見れば、フッと満足げに笑みを浮かべていた。


嫌な予感しかしない……。