「てかいま、下の名前で呼んでなかった?ふたりどういう関係?」
「もしかして、付き合───」
「ご、ご心配なくっ!!」
大注目のなか、そう声を張ると一気に教室がシンとした。
「たまたま、学校に着いたタイミングが同じだっただけで、何もありませんから」
変な誤解をされる前に、はっきりと伝える。
これで、さすがにみんなの興味もなくなってくれるだろう。
と思っていたら。
「俺と月雨ちゃん、住んでるマンション同じで」
なんて横から声がした。
どうして……言わなくていいことをさっきからペラペラ言っちゃうの。
きっとこれはあれだ、昨日、私に嫌いと言われたことにムカついてその仕返しなのかもしれない。
毎日のように女の子に囲まれてチヤホヤされている彼なら、私の言動の数々を不服に思っていそうだし。
私が周りから反感を買うのを面白がっている。
性格最低だ。
頭がまたズキズキと痛み、身体が重い。
極度のストレスだ。
昨日今日の間に、一年分以上のストレスを受けているから、身体が悲鳴をあげている。
もう、知らない……。
私は、肩に乗った天海くんの手を振り解いてから、自分の席へと向かった。



