どこに居ても蓮斗と二人になることなんて絶対なくて、この空間を味わっておこうと、気持ち悪いことを考えながら一時間の補習は終わり、
テストにも合格できたからさっさと帰れと厳しい先生は、ニコッと笑うこともなく教室を出た。
「あんなに長い一時間は初めてだったかも」
「本当…疲れた。てか、補習中俺のこと見過ぎな」
「べ、別に見たって良いじゃん」
「先生にバレたら、アイコンタクトでも怒られるぞ。そんなに俺のこと好きなのかと思って、ちょっとドキッとしたわ」
「そんなわけないでしょ?補習が嫌だったから暇つぶし」
「なんだ…あこに告白されるかと思って、今準備したのに」



