Summer is here.





どこに居ても蓮斗と二人になることなんて絶対なくて、この空間を味わっておこうと、気持ち悪いことを考えながら一時間の補習は終わり、

テストにも合格できたからさっさと帰れと厳しい先生は、ニコッと笑うこともなく教室を出た。





「あんなに長い一時間は初めてだったかも」


「本当…疲れた。てか、補習中俺のこと見過ぎな」


「べ、別に見たって良いじゃん」


「先生にバレたら、アイコンタクトでも怒られるぞ。そんなに俺のこと好きなのかと思って、ちょっとドキッとしたわ」


「そんなわけないでしょ?補習が嫌だったから暇つぶし」


「なんだ…あこに告白されるかと思って、今準備したのに」