「健志、大丈夫よ、立木さんはあれ以来過呼吸起こしていない?」
「いや、廉也の事聞いて、自分を責めてる、橘不動産の社長が来てみゆちゃんに廉也の情報を伝えたからな」
「そう」
「廉也はどこにいるの?行方不明って橘社長が言ってたけど、姉さんは廉也の居所知ってるんだよね」
「うん、誰にも言わないでね、廉也に口止めされてるんだから」
「わかった、どこ?」
北山先生は息を飲んでゆかりさんの答えを待った。
「アメリカ」
「アメリカ?」
「立木さんにも言わないで、心配させたくないからって廉也から言われているの」
「わかった」
北山先生は電話を切った。
第十三章 すれ違う気持ち
私は廉也さんを信じて待っていようと言う北山先生の言葉に従う余裕はなかった。
宇佐美不動産との契約さえ元に戻れば、解決すると簡単に考えていた。
私は東京へ向かっていた、麗子さんに廉也さんを助けて欲しいと頼む為に……
北山先生は私の姿が見えないことに不安を覚えていた。
「いや、廉也の事聞いて、自分を責めてる、橘不動産の社長が来てみゆちゃんに廉也の情報を伝えたからな」
「そう」
「廉也はどこにいるの?行方不明って橘社長が言ってたけど、姉さんは廉也の居所知ってるんだよね」
「うん、誰にも言わないでね、廉也に口止めされてるんだから」
「わかった、どこ?」
北山先生は息を飲んでゆかりさんの答えを待った。
「アメリカ」
「アメリカ?」
「立木さんにも言わないで、心配させたくないからって廉也から言われているの」
「わかった」
北山先生は電話を切った。
第十三章 すれ違う気持ち
私は廉也さんを信じて待っていようと言う北山先生の言葉に従う余裕はなかった。
宇佐美不動産との契約さえ元に戻れば、解決すると簡単に考えていた。
私は東京へ向かっていた、麗子さんに廉也さんを助けて欲しいと頼む為に……
北山先生は私の姿が見えないことに不安を覚えていた。