「今日の昼休み告られたんだろ」 「えっ、なんでそれを?」 「相手、同じクラスの奴だし」 藍くんの指摘どおり、今日の昼休みわたしは3年生の先輩に渡り廊下に呼び出され、告白を受けたのだ。 爽やかを具現化したようなその先輩に、 『好きな人がいるのは知ってるけど一目惚れしたから』 と交際を申し込まれた。 本当はこの後、藍くんにお話しようと思っていたのだけれど、まさか藍くんが知っていたとは思わなかった。