冴えないモブ先生の正体はS級王子様!?

「言っただろ?もう自制できないって」

「ここまでとは思わなかった…」

気を遣ってくれたのか、凛子が二人の大人を連れて、生徒指導室から出ていった。
私に向かって突き立てられた親指のポーズが妙にかっこよくて笑ってしまった。

「もう内緒にしなくて大丈夫だな?」

「んー」

先生のメガネをそっと外した。
長すぎる前髪がやっぱり鬱陶しそう。
でもやっぱ素顔は秘密!

表面はこんなにダサい。
素顔はS級なのに。

でも心はもっともっとかっこいいよ!
もうモブセンのままでもいいんだ。
私だけが知ってる奏さん。ずっと私だけを愛でてよね?

「やっぱ素顔はまだ内緒ね?」

この独占欲は、私の愛だよ?

「奏さん!」

「待って、それ可愛すぎ」

「奏さん?」

「おい、めちゃくちゃにするぞ?」

「いいよ、シテ?」

「くっそ…」

奏さんに掴まれた手首。

熱いキスは、私から…。