だが、それは必要なことである。彼は、いずれこの侯爵家を背負うのだから、立派になってもらわなければならない。
「姉さん、その……姉さんは、ローライト侯爵家の一員だからね?」
「え? ああ、ええ、それはもちろんわかっているわ。もう昼間のようなことは言わないわよ。でもね、どの道私は、この家を出て行くことになると思うの。どういう形になるかはわからないけれど、この家に残るのはあなただもの」
「それは……」
私がここから出て行くことは、ほぼ決定事項だ。元々リビルト様に嫁ぐことになっていた訳だし、その辺りが変わることはない。
もちろん、それに関しても寂しさはある。だが、やはりそれも必要なことなのだ。
「姉さんがいたいなら、それでいいのに……」
「ふふ、その気持ちだけで充分よ」
イルルドは、本当にできた弟である。
やはりこの弟に任せておけば安心だ。私はそんなことを想いながら、イルルドとともに過ごすのだった。
「姉さん、その……姉さんは、ローライト侯爵家の一員だからね?」
「え? ああ、ええ、それはもちろんわかっているわ。もう昼間のようなことは言わないわよ。でもね、どの道私は、この家を出て行くことになると思うの。どういう形になるかはわからないけれど、この家に残るのはあなただもの」
「それは……」
私がここから出て行くことは、ほぼ決定事項だ。元々リビルト様に嫁ぐことになっていた訳だし、その辺りが変わることはない。
もちろん、それに関しても寂しさはある。だが、やはりそれも必要なことなのだ。
「姉さんがいたいなら、それでいいのに……」
「ふふ、その気持ちだけで充分よ」
イルルドは、本当にできた弟である。
やはりこの弟に任せておけば安心だ。私はそんなことを想いながら、イルルドとともに過ごすのだった。



