婚約者の浮気相手は母でした。

「そこで何も見つからなければ、リビルト様の部屋を調べるようにエルヴィー侯爵と交渉しに行きます。そうやって手がかりを得たいんです」

 お母様とリビルト様の情報を得ることによって、二人の居場所がわかる可能性はある。私は、それを探りたいのだ。
 それは私が、やるべきことである。他の人に任せられない私にだけできることだ。

「なるほど……どうやら、止めても無駄なようだな?」
「ええ、私は行くつもりです」
「イルルド、アルメアのことを任せてもいいだろうか?」
「もちろんです、父様。元々、姉さんと一緒にいくつもりでしたから」
「すまないな……アルメア、ではお前は手がかりを探してくれ。何かあったら、すぐに連絡するのだぞ?」
「はい」

 お父様の言葉に、私はゆっくりと頷いた。
 こうして私はイルルドとともに、二人の行き先の手がかりを探すことにするのだった。