帰りの支度をしていると、掃除当番の五十嵐がほうきをバッドのように持ちながら頭をこづいてきた。
「…うるせ」
「うっわそろそろ俺にも優しくしてよなー。いくら俺のこと嫌いでもさ、実里ちゃんにしてる優しさちょっとくらいわけてくれてもいいじゃん」
「…別におまえのこと嫌いじゃないけど」
「…え!?ええ!?」
耳元で叫ぶ五十嵐に鞄をぶつけて、廊下で待っていた実里の元へ行く。
「どうしたの、なんか五十嵐叫んでなかった?」
「あいつはいつでもうるさいやつなんだよ」
実里があははと楽しそうに笑った。
五十嵐は情緒が不安定なのか落ち込んだり明るくなったり忙しいやつだ。
だからこそその明るさに救われる時もあるし、最初はチャラくて関わりたくないと思っていたけど好きな女に真っ直ぐなところは実里と少し似ていて、嫌いじゃなかった。
「ねえどこ行くの?」
行きたいところがあるとだけ伝えて電車に乗ると、我慢できなくなった実里がすぐに答えを求めてきた。
「まだ内緒」
「ふーん。こっちの方向にあるものは…あ、海とか?」
「さあ」
濁した返事を返すと、諦めたのか実里が少しいじけながら窓の外を眺めていた。
「…うるせ」
「うっわそろそろ俺にも優しくしてよなー。いくら俺のこと嫌いでもさ、実里ちゃんにしてる優しさちょっとくらいわけてくれてもいいじゃん」
「…別におまえのこと嫌いじゃないけど」
「…え!?ええ!?」
耳元で叫ぶ五十嵐に鞄をぶつけて、廊下で待っていた実里の元へ行く。
「どうしたの、なんか五十嵐叫んでなかった?」
「あいつはいつでもうるさいやつなんだよ」
実里があははと楽しそうに笑った。
五十嵐は情緒が不安定なのか落ち込んだり明るくなったり忙しいやつだ。
だからこそその明るさに救われる時もあるし、最初はチャラくて関わりたくないと思っていたけど好きな女に真っ直ぐなところは実里と少し似ていて、嫌いじゃなかった。
「ねえどこ行くの?」
行きたいところがあるとだけ伝えて電車に乗ると、我慢できなくなった実里がすぐに答えを求めてきた。
「まだ内緒」
「ふーん。こっちの方向にあるものは…あ、海とか?」
「さあ」
濁した返事を返すと、諦めたのか実里が少しいじけながら窓の外を眺めていた。

