「昔のあんたは泣き虫で女の子みたいに可愛かったのに、今はこんな憎たらしくなっちゃったのね…」
「うるさいな」
あははと豪快に笑いながら肩を叩いてきた母さんに嫌な顔をして、二階に上がる。
俺とは違って明るくて活発的な性格の母さんだから、実里とも実の親子のように気が合うんだろう。
そんなことを考えながら自室に入ると、ベッドの上に五冊くらいのアルバムが積まれて置かれていた。
「うわ、何枚あんだよこれ…」
試しに一冊手にとってページをめくってみると、0歳の頃の裸の写真や、離乳食を盛大にぶちまけている写真など、自分で見るには恥ずかしいものばかりが貼ってあった。
四、五歳くらいになると、徐々に実里との写真も増えてきた。
この頃の俺は泣き虫で、事あるごとに泣いていていつも実里が助けてくれていた。
実里はこの頃からよく笑っていて、どの写真でも太陽みたいに明るく笑っていた。
だけど一枚だけ、実里が大泣きしている写真があった。
その後ろには大きな観覧車があって、たしかこの観覧車に乗れなくて実里が大泣きしたことを思い出す。
ただの写真なのに、見ているだけで不思議と実里との思い出が昨日のことのように思い出せた。
実里は俺の人生の主人公なのだ。
何よりも大切で、失いたくない。この笑顔を…。
*
「おう芦屋。今日は実里ちゃんとデート?」
「うるさいな」
あははと豪快に笑いながら肩を叩いてきた母さんに嫌な顔をして、二階に上がる。
俺とは違って明るくて活発的な性格の母さんだから、実里とも実の親子のように気が合うんだろう。
そんなことを考えながら自室に入ると、ベッドの上に五冊くらいのアルバムが積まれて置かれていた。
「うわ、何枚あんだよこれ…」
試しに一冊手にとってページをめくってみると、0歳の頃の裸の写真や、離乳食を盛大にぶちまけている写真など、自分で見るには恥ずかしいものばかりが貼ってあった。
四、五歳くらいになると、徐々に実里との写真も増えてきた。
この頃の俺は泣き虫で、事あるごとに泣いていていつも実里が助けてくれていた。
実里はこの頃からよく笑っていて、どの写真でも太陽みたいに明るく笑っていた。
だけど一枚だけ、実里が大泣きしている写真があった。
その後ろには大きな観覧車があって、たしかこの観覧車に乗れなくて実里が大泣きしたことを思い出す。
ただの写真なのに、見ているだけで不思議と実里との思い出が昨日のことのように思い出せた。
実里は俺の人生の主人公なのだ。
何よりも大切で、失いたくない。この笑顔を…。
*
「おう芦屋。今日は実里ちゃんとデート?」

