「付き合っていればそのうち好きになれると思っていた。…でもやっぱりダメだね。俺にとってその人がどんなに大事だったのか、失ってから気づいた」
「…何が言いたいんですか?もうそれは終わったことなんでしょ。今更遅すぎませんか?彼女のこと好きになれるようにもっと頑張ったらよかっただろ」
「…そうだよね。でもできなかった。だから別れた」
「あ、あの!」
急に実里が大きな声を出して立ち上がった。
「…ケーキ、取ってきます」
空になった大皿を持って小走りでショーケースに行ってしまった。
「…なんで今あの話をしたんだよ。いや、そもそも今日、どうして俺たちを誘った?」
相手が一個上の先輩なことも忘れて、鋭く睨みつける。
「後悔していたから。実里ちゃんを、手放してしまったこと」
…今更遅いんだよ。
俺が睨みつけていることなんてものともしていない江戸川先輩に心の中で呟く。
「おまえに実里は渡さない」
あの日、実里はこいつのせいで泣いたんだ。
だから決めた。
俺が実里を幸せにするんだって。こいつにだけは実里を渡さない。
「…何が言いたいんですか?もうそれは終わったことなんでしょ。今更遅すぎませんか?彼女のこと好きになれるようにもっと頑張ったらよかっただろ」
「…そうだよね。でもできなかった。だから別れた」
「あ、あの!」
急に実里が大きな声を出して立ち上がった。
「…ケーキ、取ってきます」
空になった大皿を持って小走りでショーケースに行ってしまった。
「…なんで今あの話をしたんだよ。いや、そもそも今日、どうして俺たちを誘った?」
相手が一個上の先輩なことも忘れて、鋭く睨みつける。
「後悔していたから。実里ちゃんを、手放してしまったこと」
…今更遅いんだよ。
俺が睨みつけていることなんてものともしていない江戸川先輩に心の中で呟く。
「おまえに実里は渡さない」
あの日、実里はこいつのせいで泣いたんだ。
だから決めた。
俺が実里を幸せにするんだって。こいつにだけは実里を渡さない。

