友達以上恋人未満の片想い

「な、なにどうしたの恭弥…?びっくりするじゃん。てか、恭弥が女子と遊んでるのなんてそういう理由だと誰だっておも…」


「もう黙れよ。違う、俺は…もうそういうことはしないって決めたんだ」



自分で自分の言ったことに驚く。


女関係は断つつもりはなかったのに…この数日でそれほど星野さんに本気になってしまった。


望みのない片想いなのに。両想いになれないならさっさと元の生活に戻ればいいのに。



「…もうエミとも遊ばない。決めたんだ」


「何言って…。…わかったよ、もういい。つまんない恭弥なんて嫌い」



エミは冷めた目で俺を見つめると、背を向けて行ってしまった。



「五十嵐くん…大丈夫?」



最悪だ。自分のしてきた汚いことが、星野さんの目の前で言われるなんて。


きっと俺がそういう人だって星野さんも知っていただろうけど、反応を見るのが怖い。嫌われたらどうしよう。



…全部、自業自得だよな。



「五十嵐くん、クレープ食べよう!」


「…え?」



もう帰るね、と口を開こうとする前に、星野さんに手を引かれた。


華奢で細い指にこんな時でもドキドキしてしまう。