「あっ、キセキ様!今日のお昼は私が作りますね! キセキ様の大好物の、ナポリタン!!」

「お前、料理出来んのか?」

「はいっ! そこは任せてください……!」

*1時間後*

「ほんとに、期待を裏切らない奴だな」

テーブルに並べられた焦げ焦げのナポリタン。
そして目の前で今にも泣き出しそうな女を、交互に見る。

「だ、だだだだだだって! よくよく考えたら私が作った料理がキセキ様の胃の中に入るなんて……っ!! 想像しただけでなんか色々やばくて……!!!」

「お前…日本を代表する変態か……?」

「そ、そ、そんなことは……!! とっ、とりあえず!!これは私1人で食べ​────」

「いい。…食べるって」

「えっ、いいんですか」

「…せっかく作ってくれたんだから」

「……っ、」

うわ、またあの目してるよ……。

「キセキ様……ぁっ!!」

「もうー……、いい加減慣れろよ」

「沼……!!!」