千年愛



すると後ろから「お母さんは買い物に出たよ。」と声がした。


俺と彼女が驚いて振り向くと、そこにはきれいな着物姿の女性が立っていた。多分この人が、さっき彼女が話していた蓉子さんだと一目で分かるような雰囲気の女性だった。


多分30過ぎだとは分かるが、それでも品も顔立ちもいい容姿端麗な女性。


「そちらがお客さん?」


「真行司…さん?」


彼女もどこか俺を知っているのかと思えるような聞き方をした。


とりあえず俺は「はい。真行司です。今日からお世話になります。」と一通り挨拶をした。