学校でもまた、私のことは噂になるのだろうか。まあ、別にどうでもいいけど。

文化祭や体育祭も出れなかった私にとって、学校は心痛むことばかりだ。


うちの高校は、来週が終業式だった。

まだ、桜は咲いていない。


咲き誇るであろう大きな木は、強い雨に打たれていた。もうすぐ、桜も咲くんだろう。

私は、桜をこの目で見ることはできるのだろうか。私はその間に、自分のベッドで呑気に眠っているかもしれない、なんて思うと情けなすぎて自分に笑ってしまいそう。


1週間、か。7日間、か。


早く感じる時もあれば、遅くも感じる。

私は眠りにつくことで、一瞬で7日間をタイムリープしているような感覚があった。

7日間の間に、人生が変わった人、苦しいことを乗り越えた人。沢山いるんだろう。

私だけが、この世界で孤独だった。

この世界は進んでいくのに、私は眠る。

私が眠っていても起きていても、何も変わらないかもしれない。だから、別に、死んでも何も、変わらないと思っていた。


でも、でも違った。


変わるとか変わらないとか、私にはどうでもよかった。

私は、この目でこの鼻でこの耳でこの体で、この世界をちゃんと生きたいって思っていただけだった。

そう思えた私は、きっと本当は、朝や夜が好きなんだ。大切にしたいって思ってるんだ。