30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです

こんな風に抱きしめるの?
と、質問する前に更に強く抱きしめられてしまい、苦しくてあえぐ。

「僕と結ばれればその力は消えてなくなる。そういうことだろ? それならなにも問題ないじゃないか」

大翔の言葉に美加は呆然としてしまう。
拒絶するわけでもなく、別れられるわけでもなく、受け入れられるなんて誰が考えていただろう。

「い、いいんですか? 私なんかで」
「美加ちゃんがいいんだ」

「で、でも私力を使って大翔さんに近づいたり、卑怯なことばかりして……」

「卑怯? 力をもらったのは美加ちゃんが特別だったからじゃないかな? そして美加ちゃんは確かにその力を使って自分の気持を伝えてきた。それって卑怯なことじゃないと思うけど」