添い寝だけのはずでしたが

「ありがとう……」


「俺の前で強がるなよ」


 ふっと笑うと、そのまま課題を奪われた。


「俺が知らないとでも思うか? 誰にされたか言えよ」


「…………」


「まただんまりだな。お前って本当に……」


 飽きれた声が聞こえて、本当のことを言うかどうか迷う。


 ただでさえ葵さまはエマちゃんのことを良く思っていないし、私が言うことで険悪になるのは分かっている。


とりあえず帰ることになり、その間葵さまはぐっすりと眠っていた。


本当に……私がいるから安眠できているなら、私の存在価値は葵さまがいるからこそ。


別に合宿に行けなくていいし、こんな風に役に立てているなら、それでいいのかもしれない……。


就寝時ベッドサイドに座っていると、寝転がったままの葵さまが私を見上げる。


「いい加減、楽しそうにしろよ」


「いつも通りだよ……」


 テンションが下がりまくっていることは歴然。


 自分でも分かるけど、今日はもう無理そう。


最近の葵さまは、私がベッドサイドに座っていると自然と眠たくなるみたいで、本を開いたまま眠っていることがよくある。


今日はなかなか寝付けないのか、まだ眠る気配がない。