添い寝だけのはずでしたが

次の日の朝休み、先生に呼び出された。


「昨日までの提出物が出てないわね。安城さんが締め切りを守らないなんて珍しいじゃない」


 あれ……エマちゃんに渡したのに。


「中川さんから預かってないですか?」


「いいえ、安城さんのものは預かっていないわ」
 

そんな……。


急いで教室に戻り、エマちゃんを探す。


 トイレの前に女子生徒数人で固まっていたから、声を掛けた。


「エマちゃん、昨日の私の課題知らない?」


「え……」


「職員室に持って行くって言ってたよね?」


「ごめん……途中でどこかに落としちゃったの……」
 

ええっ!?


「それならそうと言ってよ。先生に呼び出されたの」


「エマが悪いの。寧々ちゃんが断ったのに強引に持って行ったから……だからってそんなに怒らなくても良くない?」


「そうだよ、エマちゃんに八つ当たりしないで」
 

周りにいた女子生徒が、一斉に私を睨みつける。


エマちゃんは大きな瞳をウルウルさせて、まるで私が虐めているみたい。


「分かった……」
 

まあ別にいいけど……。
 

合宿に行けなくていいって思ってたし。


 そう思っていたのに、なんだか胸がギュっと痛くなった。