添い寝だけのはずでしたが

「ええっ」


 どのぐらいと言われても……答えようがない。


「いつも追いかけてるのは、寧々ちゃんの方だよね。私、知ってる」


 な、何を知ってるの?


 ギクリとしてしまう。


「そ、そうかな……」


「シオンと一緒にいるみたいで羨ましいな。一見ファンに冷たいところとか、そっくり」


「シオン……?」


 そういえば、BBBのメンバーに似ているって言ってた。


「シオンはねイベントの日だけ、ファンに超優しいの。葵さまもそういうところがあるよね……」


 まるで葵さまのことをよく知っているかのような口ぶり。


あんまり考えたくないけど、葵さまとシオンを重ねて見ているのかな。


「入学式の途中、貧血で倒れちゃったの。その時葵さまがすぐ抱きかかえてくれたよ。感動しちゃった」
 

あの葵さまが?


 周りに興味なさそうなのに、そんなことをするって意外。


 そういえば転校初日に教室で倒れたときも、葵さまがすぐに助けてくれたことを思い出す。


 葵さま、今どうしてるのかな。


 ぼんやりと考えていると、エマちゃんがフーッとため息をついた。