添い寝だけのはずでしたが

合宿に行くための最後の課題提出日が迫っている。


勉強が遅れ気味な私は、いつもいっぱいいっぱい。
 

今日の放課後までに出さないといけないのに、まだ終わっていない。


 クラスメイトはほぼ提出したみたいで、葵さまも先に帰ってしまったし残っているのは私だけ。


 よく考えると、合宿に行くか迷っているぐらいならこれを提出しなければいいよね……よからぬ考えが頭に浮かぶ。


 ううん、努力すればできることをわざとやらないなんて……私にはできない。


 結局、自分の中の正義が勝ってしまった。


 ああ、私って……真面目だな。


 器用に生きれない自分を呪いながら、課題に取り組む。


 用紙にレポートをまとめ終わった頃、教室に誰かが入って来た。


「あれっ、寧々ちゃん! まだ残ってたの?」


 明るい声と共に現れたのは、エマちゃん……。


 どうしよう、葵さまから止められてるし話さない方がいいよね。


 課題を続けるフリをして机に向かっていると、すぐ近くまでやって来た。


「聞こえてる?」


 顔を覗き込まれて、さすがに無視するわけにはいかなくなった。


 それに……話し掛けられてるのに、スルーするって結構しんどい。