添い寝だけのはずでしたが

いつの間にか葵さまが私の横に椅子を近付けていて、宇治山くんが写っている画面を軽く指で小突く。



ハッ!


画面を食い入るように見ていたらしく、慌てて顔を離した。


「貸せよ」


葵さまは私に体を密着させるようにして、イヤホンを奪う。


 ワイヤレスだしそんなに近づく必要もないのに。


これって私が嫌がるって分かってやってる?


押して遠ざけようとするのに、葵さまは全然離れてくれない。


「葵さま、近い……」


「合宿に行きたいんだろ? 大人しく説明聞いとけって」


 なんだか楽しそうに私の机に頬杖をついている。
「行かないつもり」


「は? なんでだよ……」


不服そうに口を尖らせてるけど、365日専属メイドなんてごめんだから。


「たまには私に休暇を下さい」


「毎日サボりまくりだろ。この給料泥棒」


うっ……。


勝ち誇った顔で嘲笑われて、何も言えなくなる。


確かにね、仕事らしい仕事はできてないかも。


だけどそれとこれは別なの!


それにしても……この状況に、耐え切れなくなってきた。