添い寝だけのはずでしたが

葵さまが横に立っていて、心配そうに見ている。


「あれっ……今、何時?」


「まだ夜中。寝るならベッドで寝ろ」


 そうだ、葵さまにお礼を言わないと……。


「葵さま、ありがとう。準備してくれたんだよね……これすごく分かりやすい」


 そしたら、フンと鼻で笑われた。


「お前が特進クラスからいなくなるのは面倒だからな」


「そんなこと言って、葵さまはやっぱり優しいよね。それにここまでしてくれたのに、お昼は置いてきぼりにされたと思って、ちょっとショックだった」


「一緒にいたいなら、そう言えよ……かわいくないやつ……」


「それなのに嘘までついて、本当にごめんね。さすがに怒るよね」


 不器用な優しさだけど、葵さまが私のためにしてくれていたことが嬉しくて仕方がない。