葵さまのお部屋へ出向き、数回ノックをしてみるものの返事はない。
不在であれば勝手に入っても良いと美沙さんから聞いていたので、誰もいない部屋に入った。
私が暮らしていた家のリビング以上の広さで、そこには背の高いスライド式の本棚や、落ち着いたネイビーのカバーがかけられた四人掛けほどのソファがある。
木製のチェストや飾り棚などもあり、部屋の隅にはシーツの整えられたキングサイズのベッド。
全体的に洗練された空間で、まるでホテルの一室のよう。
豪華過ぎて落ち着かないし、居場所もなくて入口に立ちつくしてしまう。
子ども部屋とは思えないほど整頓されていて、本棚にも難しそうな本がぎっしりと詰まっている。
さすが将来を期待された方は、私には想像もつかない生活を送っていそう。
プレッシャーもすごいよね、きっと……。
しばらく待っても部屋に現れないし、もしまだ一階でテレビを観たり本を読んだりしてお過ごしなら、呼びに行った方がいいのかな。
迷っていると、ちょうど部屋のドアが開いた。
葵さま!?
部屋に入ってきた、そのお姿を見て固まってしまった。
え……どういうこと?
不在であれば勝手に入っても良いと美沙さんから聞いていたので、誰もいない部屋に入った。
私が暮らしていた家のリビング以上の広さで、そこには背の高いスライド式の本棚や、落ち着いたネイビーのカバーがかけられた四人掛けほどのソファがある。
木製のチェストや飾り棚などもあり、部屋の隅にはシーツの整えられたキングサイズのベッド。
全体的に洗練された空間で、まるでホテルの一室のよう。
豪華過ぎて落ち着かないし、居場所もなくて入口に立ちつくしてしまう。
子ども部屋とは思えないほど整頓されていて、本棚にも難しそうな本がぎっしりと詰まっている。
さすが将来を期待された方は、私には想像もつかない生活を送っていそう。
プレッシャーもすごいよね、きっと……。
しばらく待っても部屋に現れないし、もしまだ一階でテレビを観たり本を読んだりしてお過ごしなら、呼びに行った方がいいのかな。
迷っていると、ちょうど部屋のドアが開いた。
葵さま!?
部屋に入ってきた、そのお姿を見て固まってしまった。
え……どういうこと?



