添い寝だけのはずでしたが

「一度引き受けたからには、簡単に辞めたくないの。葵さまのことも、諦めたくない……」


「どういうことだよ。あいつと俺の両方を手に入れたいってことか」


「宇治山くんは、ただ親切にしてくれただけ。葵さまとは、もっとちゃんと向きたいと思ってる……色んな葵さまを理解したい。

たまに見せる優しさは、嘘じゃないよね。何かがきっかけでそういう一面を見れているなら、もっと引き出したいと思うの……」


 そう言うと、フッと鼻で笑われた。


「結局は、優しくされたいってことだろ」


「そうじゃないよ。とにかく今はここにいさせて下さい。添い寝係の役目はちゃんと果たすつもり」


「勝手だな」


 何を言っても無駄だと思ったのか、葵さまはまたベッドへ戻って行った。


「それと、ひとつお願いがあって……特進クラスの授業は難しいし、このままだとピンチなの。葵さまが眠ったあとにここで勉強してもいい?」


「そんなの、俺がどうこういうことでもないだろ」


それはOKってこと?