添い寝だけのはずでしたが

「へえ」


「葵さまなんて、全然タイプじゃない」


「それでも女はみんな、俺のことが好きだって言うけどな」


 スペック高いしそうなのかもしれないけど!


 俺様だし、自分勝手だし……これが葵さまからの告白だとしても、恋人として向き合える気がしない。


「そういう人もいるかもしれないけど……わ、私は……」


「一回試してみる? 俺のこと気に入るかも」


 ちょっ……何するつもり?


 顔がどんどん近付いて……今にもキスできそうな距離。


「やめてっ……」


「顔、真っ赤だな。かわいい」


 顔を手で覆い、恥ずかしいのもあってギュっと目を瞑る。


 このまま成り行きに任せるわけにはいかないよ。


 指の隙間からそっと葵さまを見ると……今までで見た中で、一番意地悪な笑みを浮かべていた。