添い寝だけのはずでしたが

理由はどうあれ、やり方が強烈。


学園で初めて友達になったエマちゃんにもらったプレゼントは投げ捨てられ、更には近付くなと忠告を受けた。
 

あんなに優しそうな子が私を閉じ込めたの?


親切にしてくれただけだとしたら、申し訳ないな……。


「今日は寧々さんの歓迎会を開くわね」


「ええっ、お構いなく」


「いいのよ、寧々さんは普通のメイドとは違うんだし。家族に一番近い存在……そういう感じで葵さまに接していただけると嬉しいわ」
 

家族に一番近い存在……?
 

そんなのムリだよ。
 

友達としてはおろか、メイドとしても危うい立場の気がする。


「精一杯、頑張ります……」
 

ちょっと嘘っぽかったかな。
 

上手く答えられたか不安だけど、美沙さんはホッとしたように見えた。


歓迎会は、葵さまが普段食事をしている部屋に招かれた。
 

大きなテーブルに深紅のクロスがかかっていて、綺麗にテーブルセッティングがすませてある。
 

どこからか聞こえてくるクラッシックの音色に合わせて、次から次へと料理が運ばれてきて、まるで王宮の食卓。
 

和洋折衷、食べきれないほどの豪華な食事が目の前に並べられた。
 

葵さまは私から一番遠い席に静かに着くと、黙々と食べ始める。
 

全く歓迎されていないようだけど、美味しそうな匂いに我慢ができなくて、美沙さんに薦められるがまま満腹になるまで食べてしまった。