添い寝だけのはずでしたが

「中川エマには近づくな。忠告したから」
 

葵さまは、エマちゃんだって気付いてる!?
 

だからピンを捨てたりと強烈なことをしたのかな……。


「あの、多分悪気はなくて……」
 

そんな私の言葉も、渋谷くんの元気な声にかき消されてしまった。


「もうそろそろランチの準備が終わるはず。今日のメニューは何かな~。寧々ちゃんが好きな物だといいな」


「準備って、給食みたいな感じ?」
 

メニューが決まってるみたいだし、ついそう言ったら葵さまがフッと鼻で笑った。


「給食か……」


「どうせ庶民ですよ、バカにしないで」


「そういうつもりはないけど……ま、俺らはいつもそんな感じだな。

ランチは各自好きな部屋で食べていいし、お気に入りの店へ昼の時間に合わせてデリバリーを注文するのが主流だ。

ちょっとしたパーティをする場合は、昨日みたいにブッフェ方式にするやつもいる」
 

もう完全に別世界。


それは給食で失笑するのも納得!


3階の空き教室には、葵さまの友人が何人か揃っていた。


昨日私が居心地の悪さを感じていたことを気付いていたのか、教室の端で葵さまとふたりで肩を並べて食べることになった。