添い寝だけのはずでしたが

「あーあ、そういうことな。それならそうと最初から言えよ。昨日のあれは、嫉妬だな。触るな見るなとか、もう独占欲丸出しだな~」


「うるさい。さ、昼飯食いに行くぞ」
 

涼しい顔をしたまま、今度は手を繋がれた。
 

ドキッ……。
 

あまりに自然で振りほどくことすらできない。
 

私はこんなにドキドキしているのに、葵さまは全然平気そうで、なんだか悔しい。


「渋谷、さっきの話……本当なんだな」


「おう! 寧々ちゃんが誰かと立入禁止のロッカー室に入るのを見たらしい。葵と仲良くしてるのを妬んだやつがやったって聞いたけどな」
 

葵さまが鋭い視線を向けてくる。


「お前は閉じ込められたんだよ。誰と一緒だった?」
閉じ込めってどういうこと?


まさか、そんな……。


ここで名前を出したら、エマちゃんに火の粉が降りかかるよね。


「う……ん」


「言いたくないならそれでもいい、大体の見当はついてる」


「え……」