添い寝だけのはずでしたが

「留学……するの?」


「ああ、そのことか」


私が思っているほど、深刻に捉えていなことが手に取るように分かる。


それがショックだし、なんだか信じられない。


「葵さまには、その程度のことなの?」


 そう言ったら、かなり慌てている。


「いや、待て。そうじゃなくて……悪かった、ちゃんと話そうと思ってた。伝えてなくてごめん……」


「いつ行くの?」


「できれば、早めに」


そんな……。


 それなら尚更言って欲しかった。


 突然過ぎて、心の準備ができそうにないよ。


「嫌だよ……葵さまと離れたくない……」


 自分で言ったのかと驚くほど、自然と口にしてしまっていた。


 その瞬間、葵さまの腕の中に包まれた。


「そんなの……俺だってそうだ。だから、寧々も連れて行くつもりだ……それならいいだろ?」


 え……。


 その発言に、固まってしまった。


 私も……?