このみちゃんが、体育館係のときに宇治山くんが言っていたことを葵さまに伝えたみたい。
それから、お姫さまなんて言うから……本当に恥ずかしくて仕方がない。
しかも扱いも、奴隷から姫対応に変わりつつある。
「姫とか、やめて……恥ずかしい」
「いいじゃない。まあどちらかというと、葵さまは王子っていうより、王様だよね。あ、俺様か!」
このみちゃんがゲラゲラと笑っている。
それを聞いて、葵さまもフッと目を細めた。
「水島は倒れてから変わったよね。別人として生き返った?」
千咲ちゃんが物珍しそうに葵さまを見ている。
以前の葵さまなら、そんな言い方をされたら怒っていたはず。
だけど今は……。
「そうかもな。寧々を守れるなら、もうなにもいらないって思ったしな。その結果、守りに入るのはやめることにした」
「いや、元から攻めの体勢だろ」
渋谷くんの言葉にも、葵さまは淡々と答える。
「寧々には……そうじゃない。まだ、手も繋げてないし」
確かニセカノ宣言の時に1度手を繋がれた気がするけど、あれは……カウントされてない!?
それから、お姫さまなんて言うから……本当に恥ずかしくて仕方がない。
しかも扱いも、奴隷から姫対応に変わりつつある。
「姫とか、やめて……恥ずかしい」
「いいじゃない。まあどちらかというと、葵さまは王子っていうより、王様だよね。あ、俺様か!」
このみちゃんがゲラゲラと笑っている。
それを聞いて、葵さまもフッと目を細めた。
「水島は倒れてから変わったよね。別人として生き返った?」
千咲ちゃんが物珍しそうに葵さまを見ている。
以前の葵さまなら、そんな言い方をされたら怒っていたはず。
だけど今は……。
「そうかもな。寧々を守れるなら、もうなにもいらないって思ったしな。その結果、守りに入るのはやめることにした」
「いや、元から攻めの体勢だろ」
渋谷くんの言葉にも、葵さまは淡々と答える。
「寧々には……そうじゃない。まだ、手も繋げてないし」
確かニセカノ宣言の時に1度手を繋がれた気がするけど、あれは……カウントされてない!?