添い寝だけのはずでしたが

これって、同情されてるってことだよね。


 葵さまの扱いが最低だ、と。


 合宿後はあまり積極的に話さないようにしているし、更に冷たくされているように見えているのかな。
 

実際は、冷たい……というより、お互いが腹の探り合いみたいになっている。


 どちらも少し遠慮していて、相手がどう出るのか待っているような感じ。


 葵さまに話しかけると何かを言いた気にしているけど、私も必要以上のことは聞かない。


 あっちから声を掛けるときも前のように強引ではなく、私の反応を見ている気がする……。


 目を合わせると……葵さまの瞳に引き込まれそうになるから、目が合ってもすぐ逸らしてしまう。


 そうするとため息をつかれることがあるけど、一時の感情に流されず、メイドとして接することに集中できるの。


きっと、呆れているよね。


合宿で助けてやったのに、急に余所余所しくしてどういうつもりだって。


未遂のキスの後だったし、私たちの溝は深まるばかり……。


「聞いていい? 水島と……別れた?」


「へっ!?」


 唐突過ぎる質問に、思わず声を上げてしまう。


「いきなりごめん。どうなのか、気になって」


「ううん……別れてないよ」


 元々、付き合ってもないけどね……なんて心の中で思いながら返事をした。


「そうかー。前からずっと思ってたんだけどさ、俺……寧々ちゃんのことが好きかもしれない」


 え……。