添い寝だけのはずでしたが

それと、このみちゃんたちが私を寧々ちゃんと呼ぶのもあって、気が付いたときには宇治山くんもそう呼んでいた。


 前置きもなく突然呼ばれたから、ちょっとだけ驚いちゃった。


「ありがとう。全然そんな感じじゃないけどね」
 

あれっ、これって否定しちゃった?


「そうなんだ? いつも水島の言いなりだよね」


「それは……」


 雇われてるからなの、とも言えず……。


「見てるこっちが辛いよ。彼女ならもっと大切にすればいいのに」


「そ……そう思う?」


「うん。俺なら、お姫様みたいに扱ってあげる」
 

ひ、姫……。


 宇治山くんのとんでも発言に、ある意味ビックリ。


「全然ピンとこないよ~。宇治山くんってロマンチストだね」


 どう返せばいいのか分からなくて、笑い飛ばしてしまった。


 失礼だったかな……。


「普通だと思うけどな、好きな子をただ大切にしたいだけ。寧々ちゃんには、その価値がある」


 肘をついてにっこりと微笑んでいる。