添い寝だけのはずでしたが

そうだ、あれならどうかな。


「体育館の展示レイアウトをクラスの子が作ったんだよ。その通りに出来上がったらすごく綺麗だと思うの」


 壁に展示物を貼って、上から飾りを吊り下げたり、床には台を並べてその上に絵画や造形物を飾ることになっている。


 周りにLEDライトを置いて、暗転する時間を設けておしゃれな雰囲気づくりをする案もある。


 まだ手探り中だけど、そういうことを同じ係の人と考えるのもすごく楽しいんだよね。


 その図案をスマホで撮ったはず。


葵さまにも見てもらうために画像を探していると……。


 ふと、葵さまがこっちをじっと見ていることに気が付いた。


「どうしたの?」


「……いや、別に」


 なにか言いたげで、別にっていう感じには見えない。


「どうしたの? 言いたいことがあったらなんでも言ってね」


 顔を覗き込むようにすると、葵さまがふっと笑った。


「なんでも……か」


 そして、切ない表情で静かに見つめ返される。


 そっと頬に手を添えられて、ドキッとした。


葵……さま?