添い寝だけのはずでしたが

「改めて言うけど……昨日のオムライス、俺には最高の味だった」


え……本当に?


そうだよね、昨日もそう言ってくれていた。


驚き過ぎて反応できないでいると、葵さまが失笑した。


「あ、心なんかこもってなかったか……」


 私の反応が薄かったせいだよね、こんな形で誤解されたくない。


「ううん……喜んで欲しいと思って一生懸命作ったし、普通のオムライスなのにあんなに美味しそうに食べてくれて、すごく嬉しかった……」


 言いながら、なぜか顔が熱くなってくる。


 それに葵さまが最上級の笑みで見つめてくるから、恥ずかしくてもうどうすればいいか分からなくなってしまった。


「そうだな……今日から、庶民の味専門の、俺専属シェフにしてやるか」


「ええっ、私にできるかな!?」


「ハハッ、彼女の手料理って嬉しいもんだなってそういうこと」


「そ、そういうこと……え? かっ、彼女!?」


 フリをしているとはいえ、ストレートに言われたのは初めてな気がする。


「ニセのな」


「あ、そうだよね……」