添い寝だけのはずでしたが

「こういうときは、食べ物かな」


「お前らしいな。もうそろそろ朝食だし、準備して行くか」


「うん」


 今日は中止だけど島巡りや移動など、早朝から動く人が多いので旅先の朝食は早い。


カーテンを開けると外はまだ大荒れで薄暗い。
本当にここにしばらく滞在するんだね……。


 朝食を済ませて部屋に戻る。


「おいしかった~。お腹いっぱい」


「本当に上手そうに食うよな。お前のそういうとこ、嫌いじゃない」


 誉めてるかどうか微妙だけど、きっと葵さまなりの誉め言葉。


「ありがとう」


 葵さまはベッドの脇にあるソファに座っている。
 私はベッドに腰掛けて、そこで葵さまと話していた。


「そうだ、前に……将来の夢の話をしてたよな。あれ、詳しく聞かせてくれよ」


 普段、私に全く興味のなさ気な葵さまがそんなことを言うなんて驚く。


だけど自分のことを知って欲しいと思うし、こんなに自由な時間のある今日みたいな日はいいチャンスだと思った。