添い寝だけのはずでしたが

葵さまの優しさの理由を知りたくて仕方がない。


ここに来てくれたのは、ただの義務感からなのかもしれないけど……やたらと意識してしまうのはどうしてなのかな……。


「葵さま、先に寝て?」


「寝るけど、せっかく会えたから……もっとお前のこと見ていたい」


 どっ……どういうこと!?


 見ていたいって……。


 とびっきり優しい瞳を向けられて、嬉しいような……対応に困るような……どういう顔をすればいいのか分からなくて戸惑ってしまう。


「ねっ……眠いからもう寝るね。おやすみ」


 恥ずかしくて目を合わせていられなくなって、自分から目を閉じた。


 反射的に背中を向けて、少し経ってから振り向くと、葵さまは私に背を向けていた。


 普段はかなり離れて眠っているけど、今日はこんなに近い。


 もう背中がくっつきそうな距離に、またドキドキしてしまう。


 すぐそこに葵さまがいる。


 これは、意識しないわけにはいかない……。


 私……葵さまのことが好きなのかな。