添い寝だけのはずでしたが

「へえ。とりあえず今すぐホテル中の監視カメラを確認して、お前のスマホの通話記録とメッセージの内容開示をそれなりの機関に依頼する。話はそれからだ」
「えっ……そ、それは……」


「寧々の名誉を汚すってことは、俺への挑戦状だろ? 確か前にも寧々に酷いことをしたよな。あれも、裏は取れてる」


ロッカー室の締め出しや課題提出のことを言ったつもりだけど、心当たりがあり過ぎるのか中川エマの顔が一気に青ざめた。


「今回のことも俺や寧々を欺くためにしたことなら、それなりの報復を与えるから覚悟しろよ」


「エマは何も悪いことしてない……信じて? 葵さまなら分かってくれるよね?」


 嘘っぽい笑顔に、甘ったるい話し方。


天然に見せかけて行動の全が計算ずく。


俺のことをそんなに知っているわけもないのに、理解しているフリをする。


苦手な要素を全て持ち合わせていて寒気がする。