添い寝だけのはずでしたが

目を開けると会場内にはほぼ全員揃っていて、司会が挨拶を始めていた。


やっぱり寧々の姿がない。


普段エマとつるんでいる女が同じ班にいることは気になっていたが、その女もいない。


妙だな……。


そのうち生徒たちは立って料理を取りに行く。


人が入り乱れる中、会場を出てフロアの隅で寧々に電話をかけた。


繋がらない……。


電源が入ってないってどういうことだ?


寧々のことだから、うっかり充電が切れたとかはないはず。


もちろん寧々からは何の連絡もない。


焦っていると、正面から中川エマが走ってきた。


合宿中、寧々と一緒にいないのをいいことにやたらと俺の周りをうろついている。


部屋の前にいて、何度目かの告白をされた。


断ってるのに本当に諦めの悪い女。


前まで来て止まると、涙目で見上げてくる。