夕食会場について辺りを見回す。


生徒のほぼ半数が席についていて、寧々の班がいる場所を見ると、3人のうちのひとりだけが席についている。


この合宿には来たがらなかったくせに、豪華ディナーのところは妙に反応してたからな。


楽しみにしていたはずだし、一番に現れそうなものだけど。


まあそのうち戻ってくるか。


自分の席についてスタートを待つ。


渋谷が何か喋ってるけど面倒くさくて適当にあしらう。


こういう待ち時間は苦手だ……無性に眠たくなる。


軽く瞼を閉じると、脳裏に寧々の姿が浮かび上がった。


俺も結構、重症だな……。